ホーム » めぐる季節の中で » vol.02冬を愉しむ

vol.02冬を愉しむ

一年12ヶ月を平等に四季に振り分ければ、3・4・5月が春で6・7・8月が夏
そして9・10・11月が秋で冬は12・1・2月となるはず。
ところがそんな勝手の良いようには季節は巡ってはきません。

この地方の冬は11月に入れば足早に訪れ
秋は不完全燃焼のままあっけない幕引きとなってしまいます。
その上これでもかと言わんばかりに居座り続け入学式が催される頃ようやく渋々と退散するといった風です。

この地方の雪は空から降りません。
横殴りの雪、地面から舞い上がる雪・・・いわゆる地吹雪と呼ばれるそれです。
しかもどんより曇った日が幾日も続くのです。
ですから冬を迎えるにあたって覚悟、が必要になります。そして自分自身を納得させます。
冬は我慢、あと何ヶ月で春は来る、冬厳しいからこそ春を迎える喜びもひとしお。

この先何回冬を迎えることでしょう?その度に憂鬱な気持ちになるのでしょうか。

でも草花を育てていて最近ちょっと違うなと思い始めています。
雪の下で力をぐぐっと蓄えて春に芽吹く植物
前の年よりひとまわり大きくなって地上に姿を現します。
そんな植物を見て思います。
冬だからこそできること、たくさん見つけたい。

庭に咲く草花がよりいっそう華やぐように植物の知識を増やしましょう。
今年庭で楽しんだ花々や木々を家の中で再度楽しめる工夫をしましょう。
それから、小さな菜園で採れる豊かな実りを更においしく頂けるよう料理のレパートリーも増やしたい。

長い冬、充電期間を愉しみたいと思います。
雪の下で黙々とエネルギーを蓄えている植物達を想いながら・・・

2002年初冬


山形県庄内地方の小さな庭から季節の移ろいをお届けしています!!

のびやかに広がる庄内平野の美しい風景を中心に紹介しています!!